人生100年時代のしなやかな生き方

人生100年時代のしなやかな生き方
人生100年時代のしなやかな生き方「人生100年時代のしなやかな生き方」という特集を載せていたのは、クロワッサン2019年8月25日号です。特集のはじめにはこう書いてありました。

最新の統計で女性の平均寿命が87.26歳という世界第2位の長寿国となった今、「人生100年」はさらに現実味を帯びてきました。
そうなると、子どもも手を離れ始め、仕事や自分の立ち位置もある程度見えてくる40代から50代は、まだ道半ば!
ひと昔前ならそろそろ定年、老後は?なんて考えた年代も、最近では後半戦のまだ序盤。今まで頑張ってきた自分を信じ、夢中になれること、好きなこと、やりたいことやできることを追及して、ひるまず恐れず、さらなるステップアップを目指したい。
「もう」ではなく「まだ」。若いときにはない経験と人脈、達観と大胆さが味方になってくれるはず」。新たな扉を開けた人たちの後半戦の楽しみ方を特集は紹介しています。


人生100年時代のしなやかな生き方【67歳の夏木マリさんの場合】

夏木さんがひとりで舞台をやってみようと1993年に始めた、自分の身体で表現するアートワーク「印象派」。
「印象派」シリーズを26年間続ける夏木さんはこう言っています。

「物事の考え方がシンプルになりました。あるとき汗まみれで夢中になって踊っていて、ふと鏡を見たんです。そのときの白分の素顔を見て、この顔好き!って思ったんです。
それまではメイクをしないと自信がなかったけれど、素顔も許せる。一生懸命やっていたり、打ち込んでいる姿はそれだけで美しいって思えました」
「年齢は記号にすぎないし、顔にシワが増えるのもイヤじやないんです。でもケアをするためにやることが増えちゃうのが大変よね。どうしても保湿は欠かせないから朝はシートパックして、白い顔のまんま家事やってるし(笑)」。
逃げ場を作らず、それでいて肩ひじ張らず、しなやかに生きていく。そんなたおやかな姿にこそ夏木さんの「力ッコよさ」があります。
音楽とバラを販売する収益で、途上国の母子をサポートする夏木さん夫婦の支援活動は今年で11年目を迎えたそうです。


人生100年時代のしなやかな生き方【67歳の松坂慶子さんの場合】

いまやっておかないと後悔する、やっておいたほうがいいと思ったことは優先してやる。それが松坂さんのスタンス。
きっかけになったのは30代半ばで主演し、カンヌ国際映画祭審査員グランブリと国際批評家連盟賞を受賞した映画「死の棘」での、小栗康平監督との出会いです。
監督に、『いままでと変わる時期じゃないですか? あなたがこれから歳を重ねていく上で、中身で勝負しなきゃいけない時期に来てるんじやないですか?』って初対面で言われた松坂さんにはそれが目覚めの言葉になったそうです。
若いきは儚げで“セクシーな美人女優”として世の男性を虜にしてきた松坂さんだが、いまやおおらかで包容力のある母親役がぴったり。
「作家の宇野千代先生と対談した時に、『私はいま80歳の青春です。女の人は自分が充実していると思って生きていれば人もそう見てくれる。
自分で自分を引き立てるたくましさがなければいけません』っておっしやったのね。すごく励まされました。
先生のお言葉を借りれば私はいま67歳の青春です」という松坂さんにとって私生活の大きな変化は7年前、60歳の時に、お母さんがひとり暮らしをしていた実家へ家族全員で引っ越したこと。
「夫や娘たち、ヘルパーさんの力もお借りして何とかやっています。介護は借りられる手は全部借りて、そのぶん笑顔で接することが大切だ」と実感しているそうです。

配信 Willmake143