歯で認知症を防ぐ

歯で認知症を防ぐ
歯で認知症を防ぐ週刊文春2019年5月2日・9日ゴールデンウィーク特大号に「歯で認知症を防ぐ」という記事が載っていました。歯と認知症の関係について研究する、神奈川歯科大学大学院歯学研究科の山本龍生教授が、こう解説しています。




歯で認知症を防ぐ「我々の研究班は、まず、愛知県知多半島に住む65歳以上の、認知症と診断されていない健康な人4425人の、歯の本数や義歯の使用状況を把握しました。
4年間の追跡調査を行い、健康だった方と認知症になった方の歯の状態を比較した結果、自前の歯が「20本以上ある人」に比べ、自前の歯が10本以下で、義歯も未使用の「歯がほとんどない人」は、認知症になるリスクが1.85倍も高いことが分かったのです。
固い食べ物などを「何でも噛める人」に比べ「あまり噛めない人」は1.25倍、「かかりつけ歯科医がある人」に比べ「ない人」は1.44倍リスクが高いこともわかりました。
自前の歯が少なくても、手遅れということはない。正しい入れ歯を装着すれば、認知症発症リスクを抑えられる可能性が高い」ということです。

なぜ歯が少ないと認知症リスクが高まるのか。山本教授の説明はこうです。
「最近の研究で、咀嚼というという行為が認知機能と深く関係していることがわかってきています。
歯の根元には、歯根膜というクッションのような組織がありますが、噛むことでここが刺激され、その信号が神経を通じて脳の海馬や扁桃体といった記憶を司る部分に伝わり、活性化させると考えられています。
噛む際に咀嚼筋という頬の筋肉を使いますが、この筋肉刺激が同じく海馬や扁桃体へと伝わっているという報告もあります」。
さらに、咀嚼することによって脳への血流が増えることも、認知機能の維持に関係していると考えられています。
噛むと歯根膜に圧力が加わり、沈み込む際に、ひと噛み約3.5mlの血液が脳へ送られるそうです。
そして重要なのは、かかりつけの歯科を作ることです。かかりつけ歯科で3ヶ月に1回の歯のメンテナンスをしてもらうことがよく噛み、よく食べることに繫がる。
そしてそれが、認知機能の維持にもつながる。まさに高齢者は“歯が命”なのですと記事には書いてありました。

配信 Willmake143